春爛漫の上海

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IMG_0025.JPGこのところ晴天が続いている、澄んだ青空とまではいかない、むしろ空は常にどんより!

しかし、季節は春、薄紫のモクレン、白モクレン、桃、桜、山吹、レンギョウなどのこの季節の花が咲き誇っている。IMG_0020.JPG

世界でも指折りの長大な橋、東海大橋がみえる臨港地区にある当大学の新校舎でも路地植え、鉢植えを問わず、色とりどりの花が咲き競っている。

これまでは、臨港地区の強風を寒風と体感していたのだが、今は心地よい風に感じられるようになった。
今日4月11日は隣接の同じ海関連の大学とともにオープンキャンパスのイベントが繰り広げられた筈だ。
今週のキャンパス内は、そのイベントの準備に追われていたようだ。 お掃除の人たち、飾り付けをする人たちなど。

学生のボランティアたちも準備におわれていたようだ

当大学の今年度の二学期がスタートした。

冬休み中にも日本語の勉強を真面目にやった人、全く日本語から離れていた人、そして時々は日本語を思い出したという人、さまざまだ。

さて、今学期の私の担当は、新キャンパスに在籍する一年生と二年生のみ。
教師用宿舎の整備が遅れている関係で、現キャンパス(当地では老校区と呼んでいる)からのシャトルバスで70?海寄りにある新キャンパスへ出かける。
朝一番のシャトルバスは7時発。 計4台。 どの先生方も朝早く起きて出てこられるらしく、殆どの先生方はバスの中で何かを頬張って朝食代わり、そして爆睡。

新旧キャンパス間シャトルバス.JPG

一学期は「基礎日本語」を中国人の先生に教わった一年生の日本人教師との初めての会話クラスが始まった。 一年生達はずーっとこの日を楽しみに待っていたらしい。
私が教室に入るや否や、「起立!」という班長さんの掛け声が。 まだ始業のブザーの鳴る前だ。
時間になるまで、待ってもらって授業開始。

皆の真剣なまなざしを一身に浴びた。 皆の学習意欲の高さを感じる。

ここで、今回の私の演出をご披露。
これは前もってクラス主任と打ち合わせをしておいたのだが、授業が始まる直前、つまり学生全員が揃っている前で、クラス主任の先生と日本語で携帯電話でお話をした。 もちろん学生たちにはっきり聞こえるように。 先生に呼びかけたので、皆は興味津津でこちらを見ているし、一生懸命に日本語を聞き取ろうとしていた。

次に発声練習の「あえいうえおあお」、そして「ドレミの歌」を歌った。
皆、楽しそうに発生、歌を歌っていた。 と私は確信したい。

自己紹介も皆、立派に発表してくれた。IMG_0033.JPG
因みに、今学期も授業は全てPower Pointを使ってのプレゼンテーション形式で画像あり、音声ありの形で進めていくことにしている。 イラストも写真もふんだんに使えるので便利だ。

STA_0048.JPG12月最終週から始まった一学期の期末試験もようやく全学科ともに終了。
ほぼ全学生が田舎、上海市内の実家へ帰省。 キャンパス内が静かになった。

外国人教師宿舎の上階に住む学生たちも留守になったので、物音ひとつしない、静寂の時が続く。

さて、年末の週末を利用して、杭州の西湖に遊んだ。 東京から資料収集にきた友人に合流。
空き時間に、予てからの念願であった"西湖一周ジョギング"を決行。 墨絵のような西湖の周囲をゆっくりと走る、自然の残る湖畔にはリスが遊ぶ。STA_0034.JPG
湖畔の茶屋で緑茶、プーアール茶などを、粽、カボチャケーキ、竹飯などをお供に味わう。

ゆったりとした時間を過ごした。

年が明けての第一週は、期末試験のための復習休暇。
また、別の友人を東京から迎えて、郊外の水郷の町"朱家角"に出かけた。
平日だったせいか、比較的静かな様子。
お茶屋の席でくつろぐ日本人観光客(ご夫婦)、香港でのプロジェクトを終えて、ひとりで遊びに来たというメキシコ人女性と出会い、適当におしゃべり。

期末試験終了後は、気になっていた上海市内の「旧フランス租界地区」、「旧日本租界地区」を散策。

昨年11月の朝日新聞土曜版に出ていた記事をたよりに、まずフランス租界地区に向かう。。STA_0008.JPGSTA_0007.JPG

今でも、当時のそのままの瀟洒な建築物がいたるところに残されている。 「優秀歴史的建築物」のパネルが取り付けられて、そこには設計者の名前、建築様式、竣工した年代、そして以前の使用機関または施設名が記されていて、わかりやすい そして、フランス租界地区とは全く雰囲気の異なる「旧日本租界地区」に出かけた。
IMG_0041.JPG
ここは、魯迅をはじめとする文学者、思想家などの銅像、そして内山書店で有名な内山完造の像も立つ。魯迅の小説にも登場する紹興を本拠地とする居酒屋「咸亨飯店」虹口店もある。
一種独特の雰囲気のある通り"多倫路"。IMG_0033.JPG

最後の締めは、春節をむかえる繁華街"南京路"。
昨日の土曜日、ものすごい人、人、人が南京路を歩き、ベンチにすわり、路上での商売人が通行人に声をかけ・・・・・・、とにかく、大勢の人でごった返している。IMG_0047.JPGIMG_0048.JPG

このような、冬休みの一時帰国までの時間を過ごしている

先のブログ投稿から、あっという間に時間が経過。

10月のある日、日本語学部長から「わが校の学生を日本語作文コンクールに参加させてみませんか?」とお話。 ならば、3年生全員に"写作"いわゆる日本語作文の授業の課題で書かせることにした。

日頃より、比較的まともな文章の書ける学生たちを中心に、コンクールへの参加を呼びかけた。
応募の方法は、原稿を郵送するか、メールで送るという方法。
応募は学生の積極性に任せた。 私はお手伝いということで、少し添削をした。

それから一ヶ月半が過ぎたころに、人民中国より標題の賞を頂いた。 結局20名あまりの学生が応募してくれていた。 "呼びかけ"が功を奏したということだろうか。

大学のホームページには次のように記事が掲載された。

我校??全国日?作文比??秀???
近日,外国?学院日???学生参加由"人民中国"等?位主?的全国日?作文比?,???秀???。
  全国共有53所高校参加最后角逐,有4所院校?此?誉,分?是:中国人民大学、山?大学、西安外国?大学和上海海事大学。

(来源:外国?学院)

さて、2008年度前学期も期末試験の時期に入る。
口語クラスの口頭試験、古典文法の筆記試験、そして作文。
問題作成から、採点、大学への報告が終われば、今学期の終了ということになる。
1月26日の春節を挟んだ冬休みは1月後半から2月中旬。


後期は卒論指導も加わってくる、ちと荷の重い後半戦を迎える。


11月1日、上海郊外の新大学都市にある東華大学で、「上海市大学生日本語スピーチコンテスト」が開催された。 

STA_2242.JPGスピーチのテーマは「日中(中国側から言うと中日)平和友好条約30周年 これからの中国と日本」という難しいテーマ。 このテーマ、学生のスピーチ原稿作成に任せたら、きっと、政府のスローガンのような決まり文句の集合体になるに違いない。

どこの大学も、指導者は日本人教師にゆだねられる。 外国語大学の先生のお話では、大学側からの期待度は可なり高そうだ。 毎年3位までは入賞しているようだ、ますますプレッシャーはきつそうである。

わが大学の代表者の第一回目作成の原稿は、予想通りで何の変哲もない当たり障りのない文章だ。 参考のため、夏休みに日本で見た「外国人による日本語弁論大会 『私の見たニッポン』」という番組のDVDを見せた。

第二回目の原稿、なかなか面白いぞ!と感じた。しかし、どこかで見たような文章だ。 「自分で考え出したんですか?」 答えはなんと「いいえ、この前先生にお借りしたDVDの中にありました。 優勝した人のスピーチの中の文章です。」 と"盗作"を堂々と宣言、 可なりのショックを覚える。 当人は、当大学でも2年生で日本語能力試験一級合格という"金星"女学生。 先生たちも、学生たちも、そして本人までもが 「すごいのだ」と過信している節がある。 だから余計やりにくい。

原稿を書きかえること5回。 しかし、制限時間5分ぎりぎりの内容。 削って良いところはある、しかし本人曰く「大丈夫です、絶対出来ます。 どれも削りたくありません。」 ということで、すべて本人の希望通りにすすめることにした。 練習では、5分以内をかろうじて維持。

結果、入賞はできなかった、5分を2?3秒オーバー。 他の大学の先生が「彼女、3位以内に入るかも」との評価をして下さった。

そして、優勝者はというと、いつもの常連常勝大学だ。 どうしたら、あれほどに素晴らしいスピーチのできる学生が出てくるのだろうかと思ってしまう。 その女学生のスピーチが終わった時点で、「彼女が優勝だ! きっと、あの大学のあの先生の指導だろうなあ」と思えるすごさだった。 テクニックを教わりたいものだ。

担当者の私はと言うと、スピーチ参加者すべてのスピーチをヴォイスレコーダーに収録、時折デジカメで撮影、そしてメモを取るという、ひとり3役をこなさなければならない。 あまりお友達のいない我が大学の代表者、それだけに私の肩に重くのしかかる。他にこちらの日本語科の先生方も引率されたが、評価を下すのみだ。 終わったら、「みんな早くバスに乗って! 速く! 速く!」 と落ち着かない。

スピーチ後は、記録したもの、録音、写真、概要の説明と反省点をCDにまとめて提出。 それを先生方が聴くのか、見るのか、読むのかは不明だが、とりあえずは終了。

つぎは、卒論指導がまっている。 ちと頭の痛い問題ではあるが、後半戦の山場へ向かう訳だ。

 

本日の木曜日の第一時限は、本部から約70KM離れている新キャンパスでの授業。普通、この日は五時起きでゆっくり朝食をして、身支度を整える。 7時の大型のシャトルバス(班車)に乗車。 通常は3台準備されている。

しかし、昨日の水曜日の課外活動で、特別に日本語学部の学生たちに"DVD上映会を行ったため、新キャンパス内の出来立ての学内ホテル、つまり招待所に一泊。 聞くところによると、まだ外人教師用の宿舎は無いとのこと。 予想に反して、非常にきれいな客室、清潔に保たれている。 一泊50元。 食事の場所は、新キャンパス内のいくつかの食堂かレストランがあるので、とりあえずは安心。 といっても、異常に食に不安を感じ、日頃は自炊で済ます私のこと、果物とスナックとビールで済ませてしまった。

海っぺたにあるキャンパス、周囲が未開発ということもあり、空気がとても澄んでいる。 夜空の星も仰げる。

海事関連が主な学部である当大学、この新キャンパス内の学生サービスセンターの建物は、船の形、舳先は湖に突き出している。 学内には、川や湖があり、宿舎から講義棟へ行くまでには、橋を渡らなければならない。 夜になると、湖畔、橋、学生センターなどがライトアップされて、とても奇麗だ。

さて、肝心のDVD上映会について:

これは、私のボランティア活動のつもりだった。 しかし、水曜日の午後は当大学の課外活動の日。

この国のxx党のスローガンの下の活動のようだ。 それを感じたのは; 上映の始まる前に、学生会側から2人の"検査官"が入室。 活動が正しく行われているかどうかのチェックらしい。 そして、学生たちの"生活指導"をする"補導員"も現れる。 DVDの内容は「動物ドキュメンタリーで、"南米の驚異、道具を使うサル"」、字幕無しではあるが、そこはNHKのナレーションで、ききとりやすい日本語。

いずれにせよ、真面目な内容にしていて良かったと、胸をなで下ろした。

こんどの土曜日は、新キャンパスの落成式。 外国人教師たちはご招待をうけている。

それについては、後日ご報告。

 

 

 

2009年4月

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